社会人になってから、数学をやり直そうと思ったことはありますか?
SPIや適性検査の対策、仕事で数字を使う場面が増えてきた、あるいは純粋に「もう一度ちゃんと学びたい」という気持ちから。動機はなんであれ、大人になってから数学をやり直す方が増えています。
では、どうすれば効果的に学び直しができるのか。大人塾でたくさんの受講生を見てきた経験から、大切なことをお伝えします。
何より大切なのは「解くこと」
問題を自分で解くこと。これが、すべての基本です。
解説を読む、動画を見る、参考書を眺める。どれもやった気にはなれます。ですが、それだけでは数学はできるようになりません。
料理と同じです。レシピをどれだけ読んでも、実際に包丁を持って作らなければ、料理は上手くなりません。数学も同じで、手を動かして問題を解いてはじめて、力がつきます。
「わかった」と「解ける」は、まったく別のことです。
ノートは「自分の思考の記録」として使う
問題を解くとき、ノートの使い方にも意識を向けてみてください。
理想は、後で見返したときに「なぜその式にしたのか」「どう考えたか」が自分でわかるノートです。
「この条件から、こう考えて、この式にした」という思考の流れを、式として表現することを意識してみましょう。途中式や考えのメモを丁寧に書き残す習慣が、数学の力を確実に伸ばします。
そして、消しゴムは使わないことをおすすめします。間違えたら二重線で消して、正しい答えを横に書きましょう。間違いの形跡を残しておくと、「どこで読み落としたか」「どこで思考が飛躍したか」が後から見えてきます。それは、自分の思考のクセを知ることにつながります。
ノートはケチらずゆったり使ってください。余白があると計算式が見やすくなり、ミスも減ります。
間違えた問題に、きちんと向き合う
答え合わせをして終わり——ではもったいないです。
解説を読んで「あ、そういうことか」とわかった気になっても、自分がどの部分でつまずいたかを認識していなければ、同じ間違いを繰り返してしまいます。
間違えた箇所には下線を引いて、なぜ間違えたのか理由を自分の言葉で書いておきましょう。「計算ミス」ではなく、「割合を掛け算でなく割り算で処理してしまった」など、具体的に書くのがポイントです。これが、論理的に考える力を育てることにもつながります。
電卓はなるべく使わない
「テストじゃないんだから、電卓でいいじゃないか」と思う方もいるかもしれません。
ただ、数学をやり直す目的が「数字を使いこなせるようになること」であれば、電卓に頼りすぎるのはもったいないです。手で計算することで、数字の感覚が身につきます。「この計算の答えはだいたいこのくらいのはず」という感覚は、ビジネスの現場でとても大切なものです。学び直しの段階では、少し時間がかかっても手で計算する習慣をつけていきましょう。
数学は、自分を見つめ直す作業でもある
丁寧に取り組んでいくと、あるとき頭がすっきりと整理される感覚があります。問題が解けるようになるだけでなく、自分がどう考えているか、どこで詰まるかが見えてくる。それ自体が、とても面白い体験です。
試験ではないのですから、間違えることを恐れなくて大丈夫です。間違えるたびに、少しずつ強くなれます。そして、少しずつ数学が面白くなっていきます。
まとめ
- 問題を自分で解く(見るだけでは身につかない)
- ノートに思考の流れを書き残す(後で見返せる記録にする)
- 間違いの理由を言語化する(同じミスを繰り返さない)
- 消しゴムを使わず、ノートはゆったり使う
- 電卓に頼らず、手で計算する
- 間違いを恐れず、量をこなす
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2011年設立の大人塾は、累計受講者数5,000名を突破し、大学生から社会人・シニアまで幅広い層に適性検査対策とやり直し数学を提供しています。日経ビジネス、朝日新聞にも取り上げられ、大学でのキャリア講義や企業研修でのEラーニング提供など、教育現場での豊富な実績を持ちます。
著書に「コレ解ける? 数字がこわくなくなる おとな算数ゆるトレ」「史上最強のNMAT・JMATよくでる問題集」「1日でできる! WEBテスト玉手箱 頻出問題集」など

