CUBIC能力検査は、性格検査とは別に採用で使われる学力テストです。
「性格面だけでなく、基礎能力も知りたい」 「あまりにも学力が低い人物の採用は見合わせたい」
といった企業が能力面から判断したい場合に用いられています。
どのような人が受ける検査?
就職活動、転職活動、正社員登用試験などで使われています。
企業の採用試験で、性格検査と組み合わせて実施されることが多いです。
CUBICの検査の構成
CUBICは言語・数理・図形・論理・英語の5科目があり、それぞれ基礎編、応用編、総合編の3段階に分かれています。企業が求める能力や検査にかけられる時間に応じて、自由に組み合わせることができる仕組みです。
検査の構成
| 科目 | 種類 | 時間 | 内容 |
|---|---|---|---|
| 言語 | 基礎編 | 10分 | 語句の意味、文の完成など基本的な言語能力 |
| 応用編 | 10分 | 文章完成、内容把握など応用的な文章読解力 | |
| 総合編 | 5分 | 熟語の意味から長文読解までの総合言語能力 | |
| 数理 | 基礎編 | 20分 | 四則演算、単位の変換など基本的な計算能力 |
| 応用編 | 22分 | 文章問題、資料・データの読取などの応用力 | |
| 総合編 | 15分 | 四則演算から資料読取までの総合数理能力 | |
| 図形 | 基礎編 | 10分 | 図形系列の把握、図形の分割・構成などの知覚 |
| 応用編 | 10分 | 立体図形の展開図、位置関係などの形態知覚 | |
| 総合編 | 5分 | 平面から立体展開図まで総合的な形態知覚 | |
| 論理 | 基礎編 | 25分 | 単純なひらめき(推理力)、論理的な思考力 |
| 応用編 | 25分 | 複雑な判断推理力、理詰めの論理・思考能力 | |
| 総合編 | 15分 | 単純な推理から理詰めの論理までの総合思考力 | |
| 英語 | 基礎編 | 10分 | 基礎的な英単語・熟語の理解力、長文読解力 |
注意点 企業によって実施する科目や難易度が異なります。全科目を受検するとは限りませんので、募集要項で確認しておくと安心です。
受検方法
CUBICは2つの受検方法があります。いずれも電卓は使用できません。
- 紙受検:印刷した問題用紙に手書きで回答を記入
- WEB受検:スマホやパソコンを使ってオンライン上で回答
CUBICの特徴
CUBICには、他の適性検査とは異なる独自の特徴があります。
特徴1:出題範囲が非常に広い
中学校から高校までの幅広い範囲から出題されます。1つの科目内でも、基礎から応用まで多様な問題が含まれています。
数理だけでも、四則演算、方程式、割合、損益、仕事算、濃度、速度、図表読み取り、N進法、図形など、他の適性検査ではあまり見かけない分野も含まれています。
特徴2:企業が自由に組み合わせできる
言語・数理・図形・論理・英語の5科目から、企業が必要な科目だけを選択できます。さらに、各科目で基礎編・応用編・総合編から難易度を選べるため、「CUBIC」を受検するといっても、企業ごとに検査内容が大きく異なるのが特徴です。
そのため、受検する企業がどの科目を実施するか事前に確認しておくと、対策がしやすくなります。
特徴3:対策本が少なく、素の実力が測られる
SPIや玉手箱と比べて、市販の対策本が非常に少ないのがCUBICの特徴です。そのため、事前に対策本で対策して臨む、ということが難しく、受検者の地頭や実力が測定されやすい検査となっています。
企業側から見ると、「対策本で暗記した知識」ではなく「本当の実力」を見極めやすいという利点があります。
特徴4:問題文が短く、スピードが求められる
CUBICの問題は1行から2行程度と短い文章が多いのが特徴です。悩む要素は少ないものの、素早く正確に解く力が求められます。
じっくり考える問題というより、パッと見て解法が浮かぶレベルまで練習を積むことが高得点のカギとなります。
特徴5:電卓が使えない
WEB受検でも紙受検でも、電卓の使用は不可です。すべて筆算で計算する必要があるため、基礎計算力がとても重要になります。
CUBICの数理、論理、図形の出題範囲の詳細、学習方法
数理
出題内容
- 四則演算、方程式(1次方程式、連立方程式、2次方程式)
- 割合、損益、仕事算、濃度
- 速度
- 図表の読み取り
- N進法
- 図形
問題の特徴
- 問題文は1行から2行程度と短め
- 数値は比較的シンプルで計算しやすい
- 悩む要素は少ないが、スピードが求められる
- 電卓が使えないため、筆算で素早く正確に計算する力が必要
学習方法
- 基本計算力をしっかり鍛える
電卓が使えないため、分数・小数の計算を正確かつ素早くできるようにしましょう。四則演算で時間をかけていると、文章題に十分な時間が割けなくなってしまいます。特に、分数の計算は頻繁に出てきます。約分、通分、四則演算をスムーズにできるまで練習しておくと安心です。 - 方程式の基本を固める
割合、損益、仕事算、濃度、速度などの文章題は、方程式を使うと解きやすくなります。方程式が使いこなせるようになると、ぐっと楽に解けるようになりますよ。特に、連立方程式は仕事算や速度算で頻繁に使います。代入法と加減法の両方をマスターしておきましょう。 - 短い問題を繰り返し解く
CUBICの問題は短文ですが、素早く式を立てる力が求められます。日頃から短い問題を多く解いて、「この問題を見たら、この式を立てる」というパターンに慣れることが大切です。問題を見た瞬間に式が浮かぶレベルまで練習を重ねていきましょう。 - 焦らず落ち着いて式を立てる
数値はシンプルなので、式さえ正しく立てられれば計算は楽にできます。問題文をしっかり読んで、単位を意識しながら丁寧に式を立てましょう。「100円+200g」のような単位の異なる計算をしないよう、常に単位を確認する習慣をつけましょう。 - 計算ミスを防ぐ工夫をする
電卓が使えないため、計算ミスがそのまま失点につながってしまいます。途中式を省略せず、見直しやすいように丁寧に書く習慣をつけましょう。特に、符号のミス、繰り上がり・繰り下がりのミスに気をつけてください。 - N進法に慣れておく
N進法は他の適性検査ではあまり出題されない分野です。2進法、8進法、10進法の変換方法をしっかり理解しておきましょう。特に、10進法→2進法、2進法→10進法の変換は練習が必要です。 - 図表の読み取りは割合がポイント
図表問題では、グラフや表から数値を読み取り、割合を計算することが多いです。割合の理解が不十分だと解けないので、割合の基本をしっかり固めておきましょう。「比べられる量÷もとにする量=割合」の関係を理解し、方程式で解けるようにしておくと効率的です。
論理
出題内容
- 数列(等差数列、等比数列、階差数列など)
- 推論(順位、位置、内訳、ウソツキ、対偶など)
- 暗号、文字式の規則性
- 方角
- 集合
問題の特徴
- 数学的な要素が強く、ひらめきが必要な問題もある
- 推論問題は読む量が多め
- 言語と非言語の要素が混ざっている
- SPIや公務員試験の判断推理に似た問題が出る
学習方法
- 数列のパターンを身につける
簡単な数字の規則性が見つけられれば解けるため、多くの問題で練習をしましょう。 - 推論は条件を書き出す
推論問題は条件が多く、頭の中だけで整理するのは大変です。条件を1つ1つ書き出して、目に見える形にすることが答えへの近道です。
順位の問題なら数直線、位置の問題なら座標や図、内訳の問題なら表を使うなど、問題に応じた整理方法を身につけていきましょう。 - ウソツキと対偶の問題に慣れる
「AさんはウソつきでBさんは正直者」といった問題や、「PならばQ」の対偶を使う問題は、練習しないと本番で混乱しやすいです。
ウソつき問題では、仮定を立てて矛盾がないか確認する方法が有効です。対偶は「PならばQ」⇔「QでないならPでない」の関係をしっかり理解しておきましょう。 - 暗号問題の解法を学ぶ
暗号問題は規則性を見つけることがポイントです。文字と数字の対応関係、位置関係、文字の並びなどを整理する練習をしましょう。
アルファベットの位置(A=1, B=2...)や、文字を数字に置き換える規則を見抜く訓練が必要です。 - 方角問題は図を書く
「東に3km進んで、北に2km進んだ」といった問題は、図を書いて視覚化すると間違いが減ります。方位磁針の図を書いて、動きを矢印で追っていくと、最終的な位置関係が把握しやすくなります。 - ひらめきが必要な問題は練習量で対応
文章は短いがひらめきが必要な問題は、練習量を増やすことで「見たことがある問題」を増やしていくことが大切です。同じタイプの問題を10問、20問と解いていくうちに、解法のパターンが見えてきますよ。
図形
出題内容
- 図形の回転模様、切り取り
- 立体の積み上げ
- 図形系列の把握
- 図形の分割・構成
- 立体図形の展開図
- 位置関係
問題の特徴
- 中学校や高校で学習した図形の知識というより、パズル要素が強い
- 規則性や形の変化を見抜く力が求められる
- 学力というより、観察力やひらめきが試される
学習方法
- 問題全体を俯瞰して規則性を探す
図形問題では、問題全体を見渡して、規則性や形の変化に気づくことがポイントです。細部にとらわれすぎず、全体の流れを把握するようにしましょう。 - 気づきさえすれば解ける問題が多い
図形問題は、規則性に気づきさえすれば、誰でも解ける問題です。「数学が苦手だから図形も苦手」と思い込まず、リラックスして取り組むと良いでしょう。 - パターンに慣れる練習をする
図形の回転、反転、移動などのパターンは、練習すれば慣れてきます。多くの問題に触れることで、「このパターンは見たことがある」という経験を増やしていきましょう。 - 図は自分で書いてみる
立体の積み上げや展開図の問題では、実際に図を描いてみると理解しやすくなります。頭の中だけで考えるより、手を動かして視覚化することをおすすめします。 - 時間をかけすぎない
図形問題で悩みすぎると時間がなくなってしまいます。30秒ほど考えてもわからなければ、思い切って次の問題に進む勇気も必要です。
勉強方法まとめ
- 基本計算力を鍛える
電卓が使えないため、分数・小数の計算を正確かつ素早くできるようにしましょう。 - 方程式をマスターする
割合、損益、仕事算、濃度、速度などの文章題は、方程式を使うと解きやすくなります。特に、連立方程式は仕事算や速度算で頻繁に使います。 - 短い問題を繰り返し解く
CUBICの問題は短文ですが、素早く式を立てる力が求められます。「この問題を見たら、この式を立てる」というパターンに慣れることが大切です。 - 推論は条件を書き出す
推論問題は条件が多く、頭の中だけで整理するのは大変です。条件を1つ1つ書き出して、目に見える形にすることが答えへの近道です。 - 時間を意識した練習
CUBICは科目ごとに時間制限があります。練習段階から時間を計って解く習慣をつけましょう。
数学が苦手な方が避けたい3つの学習方法
高得点につながりにくい勉強方法をご紹介します。
❌ その1:公式を覚えようとする
よくある誤解 「公式を暗記すれば解ける」
公式を覚えること自体は悪くないのですが、当日思い出せるかは別問題です。よく聞く話として、「部屋の壁に公式を貼って覚えていたのに、当日『あそこにあった公式を使う問題だ...肝心の公式はなんだったっけ?』となった」というものがあります。
おすすめの学習法 公式は身につけるものです。身につけるためには、とにかく多くの問題を解くことが大切です。公式を使って実際に問題を解く経験を重ねることで、自然と体が覚えていきます。
❌ その2:手を動かさず頭の中だけで考える
よくある誤解 「手を動かすと時間がかかるので、頭の中で考えるようにしています」
実は、これは逆効果なんです。書いた方が断然速く解けます。特に推論などの思考整理が必要な問題では、書き出すことで頭の中が整理され、ミスも減ります。
おすすめの学習法 練習段階から条件や情報を書き出す習慣をつけましょう。本番でスムーズに書けるよう、書くことにも慣れておくと安心です。
論理の推論問題では、条件を表や図にまとめることで、一気に解きやすくなりますよ。
❌ その3:時間を意識せずに解く
よくある誤解 「答えを見ればわかる」「時間をかければ解ける」
残念ながら、これは本番では通用しません。CUBICは科目ごとに時間制限があります。ゆっくり解けば解けるレベルでは、本番で時間切れになってしまう可能性が高いです。
おすすめの学習法
- 練習段階から時間を計って解く
- 解ける問題を確実に正解する戦略を持つ
- 難しい問題は思い切って飛ばす勇気を持つ
満点を目指す必要はありません。限られた時間で得点を最大化する戦略的な取り組みが大切です。
よくある質問
-
検査科目は何ですか?
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CUBIC能力検査は言語・数理・図形・論理・英語の5科目があり、数理・図形・論理は基礎編・応用編・総合編の3種類、英語は基礎編のみになっています。
どの検査を組み合わせるかは検査を行う企業が決めますので、どの科目が出題されるかは事前にはわかりません。
ただし、検査時間からある程度は推測できるので、受ける企業の募集要項を確認しておくと良いでしょう。
よく選ばれる科目の組み合わせ
- 一般的な採用:言語・数理・論理の3科目(基礎編)
- 理工系採用:数理・図形を追加
- 英語が必要な職種:英語を追加
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合格基準はどれくらいですか?
-
CUBIC能力検査は、採用する企業が希望すれば順位一覧が出るようになっています。
企業側がどれくらい能力検査の結果を重視するかはわかりませんが、順位一覧が出るため、できるだけ高得点を目指すのが良いでしょう。
他の受検者と比較されることもあるため、基礎をしっかり固めて、確実に得点できる問題を増やすことが大切です。
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CUBIC能力検査は、採用する企業が希望すれば順位一覧が出るようになっています。
企業側がどれくらい能力検査の結果を重視するかはわかりませんが、順位一覧が出るため、できるだけ高得点を目指すのが良いでしょう。
他の受検者と比較されることもあるため、基礎をしっかり固めて、確実に得点できる問題を増やすことが大切です。
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現在の数学力によって異なりますが、目安は以下の通りです。
数学が苦手な方 2〜3ヶ月程度。基本計算、方程式、各分野の基礎を固めてから、問題演習に取り組みます。
基礎力がある方 3〜4週間程度。各分野の問題演習と時間配分の練習が中心になります。
数学が得意な方 1〜2週間程度。模試で苦手分野を特定し、集中的に対策します。
※あくまで目安です。
-
1日どのくらい勉強すれば良いですか?
-
試験までの期間によりますが、以下を目安にしてください。
1ヶ月以上ある場合 平日1〜2時間、休日3〜4時間程度。
2〜3週間の場合 平日2〜3時間、休日5〜6時間程度。
大切なのは、毎日継続することです。
-
何時間くらい勉強するとできるようになりますか?
-
現状のレベルと目標によって異なります。
数学が苦手な方(分数の計算が不安、方程式に自信がない)
模試も含めて40〜50時間は見ておいた方が安心です。これは、自宅での学習時間も含めた目安です。
- 基本計数の習得:10時間
- 各分野の基礎学習:20〜25時間
- 問題演習と模試:10〜15時間
基礎力がある方(方程式が解ける、割合の計算に苦手意識がない)
各分野の問題演習を中心に進めて25〜30時間あれば十分でしょう。
- 各分野の問題演習:15〜20時間
- 時間配分の練習:10時間
数学に抵抗がない方、得意な方
模試を中心に10時間程度で対策できます。
- 模試で苦手分野を特定:5時間
- 苦手分野の集中学習:5時間
参考書
ただし、各科目のページ数は限られているため、これ1冊だけでは少し物足りないかもしれません。
もっと問題を解きたい方には
「参考書の問題は問題が少ない」「合格を確実にするために、もっと問題を解きたい」
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