「数学、趣味でやってますと言うと、驚かれます」と生徒さんが仰っていました。
仕事のためでも、試験のためでもなく、ただ「面白いから」数学に向き合っている社会人は、思っているよりたくさんいます。(教室ですから当たり前のことですが)
この記事では、「なんとなく数学が気になる」「学生のころとは違う気持ちで数学に触れてみたい」という方に向けて、趣味としての数学の楽しみ方をご紹介します。
なぜ大人になると、数学が「楽しく」なるのか
学生時代の数学は、テストの点数や受験のためのものでした。
「この公式を覚えないと減点される」「制限時間内に解き終わらないといけない」——そう考えると、数学は息苦しいものに感じやすくなります。
大人になってからの数学には、その息苦しさがありません。
- 誰かと比べられることがない
- 点数をつけられることがない
- 自分の好きなところだけ、好きなペースで触れられる
「わかった!」という瞬間の気持ちよさだけを、純粋に味わえる。これが、趣味としての数学の最大の魅力です。
高校時代を思い出してみると
高校生のときの数学の授業を思い出してみてください。
先生の説明を聞きながら、ノートを取りながら、隣の席の進度も気にしながら——常に「次のテストでどう点を取るか」が頭の片隅にありませんでしたか。
公式の意味をじっくり考える時間も、ましてや「この単元、面白いな」と感じる余裕も、なかなか持てなかった方が多いのではないでしょうか。
大人になった今なら、その公式の意味を、誰にも急かされずにじっくり眺め直すことができます。
「あのとき意味もわからず覚えていた公式、こういうことだったのか」という発見は、学生時代にはなかった、大人だからこそ味わえる数学の楽しみ方です。
数学を「考える時間」そのものを楽しむ
数学のいいところは、解いている間、他のことを考えずにいられることです。
仕事の心配も、スマホの通知も、解いている間は頭から消えていきます。問題と向き合っているその時間そのものが、ちょっとした息抜きになっている——そんな感覚を持つ方も多いです。
そして、考え抜いた末に「解けた!」とわかる瞬間の気持ちよさは、数学ならではのものです。途中まで何をすればいいかわからなかった問題が、ある瞬間に道筋が見えて、最後まで一気に解き進められる——あの感覚を、ぜひ思い出してみてください。
どこから触れてみればいいか
「趣味で数学」と言っても、何から始めればいいかわからない、という方も多いと思います。いくつか、始めやすい入り口をご紹介します。
1. 中学・高校の範囲を、もう一度ゆっくり眺めてみる
実は、中学・高校で習った数学の中に、大人になってから読むと「なるほど、こういう意味だったのか」と腑に落ちるものがたくさんあります。
方程式、図形の証明、確率——当時は「なぜこうなるのか」を深く考える余裕がなかった単元を、今ならじっくり味わえます。
2. 身近な数字を、ちょっと数学的に見てみる
スーパーの割引表示、ニュースで出てくる統計、スポーツの記録——日常にある数字を「これって計算するとどうなるんだろう」と少し立ち止まって考えてみるのも、立派な数学の楽しみ方です。
3. 1問だけ、解いてみる
構える必要はありません。まずは1問だけ、気になった問題を解いてみてください。「解けた」という小さな達成感が、次の1問につながっていきます。
たとえば、「場合の数」という単元をご存知でしょうか。「何通りの組み合わせがあるか」を数える、確率の入り口にあたる単元です。これは身近な例(じゃんけんの結果、くじの当たり方、席の並び方など)で考えられるので、趣味として数学に触れ直すのにちょうどいい単元のひとつです。
「あ、これ覚えてる」という感覚と、「あれ、こんな考え方だったかな」という新鮮さ、両方を味わえるはずです。
「できなくても大丈夫」が、趣味の数学の前提
趣味として数学に向き合うときに、一番大切にしてほしいことがあります。
それは、「できなくても大丈夫」ということです。
趣味なので、解けない問題があってもいいのです。途中でやめても、また気になったときに戻ってきてもいいのです。誰にも採点されない、誰とも比べられない——それが趣味としての数学の良さです。
大人塾に「趣味として」通っている方々
大人塾には、資格や仕事のためという理由だけでなく、「なんとなく数学が気になって」「学生時代にわからなかったことを、もう一度ちゃんと理解したくて」という理由で通われている方が、実はたくさんいらっしゃいます。
- 子育てがひと段落して、自分の時間に何か新しいことを始めたいと思った方
- 定年後の時間を使って、若い頃やり残した数学に向き合い直したいという方
- 仕事は文系職だけれど、数字に強くなることを「自己投資」として楽しんでいる方
- 学生時代に苦手だった数学を、大人になった今だからこそ理解し直したいという方
年齢も20代から80代まで、目的も人それぞれです。「これくらいの理由で来ていいんだろうか」と迷う必要はまったくありません。きっかけは、それくらい軽いもので十分です。
気になったら、レベルチェックをのぞいてみてください
「自分が今、どのくらい覚えているんだろう」と気になったら、無料のレベルチェックで現在地を確認してみるのもおすすめです。点数をつけるためのものではなく、「どこから眺め直すと面白そうか」を知るためのものとして、気軽に使ってみてください。
もう少し体系的に、基礎から眺め直してみたいという方には、大人塾の「やり直し数学」コースもご用意しています。通学でじっくり質問しながら進める形と、自分のペースで進められるEラーニングの、両方から選べます。
大人塾について
大人塾は2011年に設立した、社会人のための算数・数学教室です。適性検査対策から仕事に使う数学、やり直し数学まで、目的に合わせたコースを提供しています。
「資格のため」でも「仕事のため」でもなく、「なんとなく気になっているから」という方も、もちろん大歓迎です。

2011年設立の大人塾は、累計受講者数5,000名を突破し、大学生から社会人・シニアまで幅広い層に適性検査対策とやり直し数学を提供しています。日経ビジネス、朝日新聞にも取り上げられ、大学でのキャリア講義や企業研修でのEラーニング提供など、教育現場での豊富な実績を持ちます。
著書に「コレ解ける? 数字がこわくなくなる おとな算数ゆるトレ」「史上最強のNMAT・JMATよくでる問題集」「1日でできる! WEBテスト玉手箱 頻出問題集」など
